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「過去最悪の失業率を記録」
近年、雇用情勢の悪化が著しい。東京都内の平均失業率は、ここ数年 5 %台の水準で推移し、平成 14 年度の完全失業率は 5.6 %という過去最悪を記録。完全失業者数は 37 万人にのぼった。特に若年者の雇用情勢は深刻であり、 24 歳以下の完全失業率は 9.8% という高止まりの状況で、フリーターは都内で 34 万人に上ると言われている。
「大きな原因は雇用のミスマッチ」
雇用情勢の悪化の根底には、長引く景気の低迷による求人の減少、人員削減などがあるが、「雇用のミスマッチ」も大きな原因である。厚生労働省の推計では、失業の原因の 4 分の 3 は雇用のミスマッチとしている。
雇用のミスマッチとは、求人企業と求職者のニーズが一致しないこと。たとえば製造業は人材が過剰気味の反面、営業・設計・IT関連の専門職種の人材は不足気味といった「業種・職種のミスマッチ」や、求人側は若年者を希望する一方、求職者には中高年層が多いといった「年齢のミスマッチ」、賃金や労働時間が折り合わない「勤務条件のミスマッチ」などがある。

「転職者のうち、国のハローワーク経由で就業した人は 1 割にも満たない」
雇用対策として国は周知の通り、全国に「ハローワーク」を設置しているが、就職を希望する人に必要な情報が行き届かず、職業訓練との連携も十分ではないといった指摘がある。転職者のうち、国のハローワーク経由で就職先を見つけた人は1割にも満たないと言われており、国のハローワークだけで雇用情勢の改善を図るには限界があった。
「たらい回しにせず、ワンストップ(一箇所)で仕事に関するニーズに応える」
二期目の公約で石原は深刻な雇用情勢の改善のために、職業紹介を都独自に実施することあげ、再選後、直ちに「東京しごとセンター」の開設に着手した。
「東京しごとセンター」では、若年者から高齢者まで幅広い層を対象とし、仕事に関する情報をワンストップ(一箇所)で提供する。ハローワークが対象としていなかった起業・創業、就農、他にもNPOへの就業支援も積極的に行い、たらいまわしにせず、一箇所で仕事に関するあらゆるニーズに応え、年間就職1万件を目指す。
「民間事業者に事業を委託し、手厚いカウンセリングを」
東京都しごとセンター
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東京都産業労働局の資料より作成 |
事業は民間の人材ビジネス会社に委託し、豊富なノウハウを最大限活用する。特に雇用のミスマッチの解消のために、国のハローワークが力を入れてこなかった手厚いカウンセリングを行うことが最大の特色。一人ひとりにきめ細かく対応することで、確実に就職につなげ、雇用情勢の改善を図る。
また若年者対策としては、国の若年者を対象とした就業支援策である「ジョブカフェ」を取り込み、フリーター対策の一貫として教育機関との連携も行う。「東京しごとセンター」は、千代田区飯田橋にある高齢者対象の就労支援施設「シニアワーク東京」を改修して 2004 年(平成 16 年) 7 月中に開設される。


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