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「カラスによる被害の拡大」
2001年(平成13年)度、東京都には、「ゴミ収積所の生ゴミが食い散らかされている」「襲われた」「威嚇された」「羽音や鳴き声が騒音となる」といったカラスにまつわる苦情が12月までで実に3354件も寄せられた。これは2年前の年間苦情件数である511件と比べても、7倍近い数である。
このようなカラスによる被害の拡大の背景には、当然のことながらその生息数の急激な増加がある。「都市烏研究会調査」によると、1985年(昭和60年)には都市部のカラスは約7000羽と報告されていた。しかし東京都が2001年(平成13年)の12月から約1ヶ月かけて実施した生息調査の結果、その数は都内で3万7000羽にものぼることが明らかとなった。
「最大の原因は生ゴミ」
東京でカラスが増え続けている最大の要因は、都民の出す生ゴミである。一部のゴミ収積所では、夜間収集やカラスよけネットなどで防除しているが、それらの対応が全ての場所で徹底されているわけではなかった。カラスは生ゴミという尽きることのないエサのおかげで、その数を急激に増やしたのである。結果、比例するように都民からの苦情も増加の一途を辿っているのだ。
「後回し行政からの脱却」
これまでの行政では都民の生活レベルの問題に関しては後回しにされていたことが多かった。そして問題がいよいよ大きくなってきたときに初めて動いていたのである。しかしそのような従来のやり方でいいのであろうか。それで都民のための行政といえるのであろうか。その答えははっきりとNOである。
石原は、都庁職員の意識改革として、政策の成果を目に見える形で都民に還元することを厳しく求めている。そのためには職員一人一人が経営者の視点を持ち、「スピード感覚」「コスト意識」「チャレンジ精神」を発揮しながら果敢に問題に挑み、後回し行政からの脱却を図らなければならない。
「カラス対策プロジェクト発足」
石原都政下では2000年(平成12年)度から「カラス緊急捕獲モデル事業」を実施し、民家に営巣したカラスにより、威嚇、攻撃等の被害が生じた場合に、巣や卵・雛を除去している。結果、この事業は被害解消に効果があるということが実証されていた。
しかし急激に増加し続けるカラスに対して、根本的な解決を図るには新たな施策が必要とされていた。そこで発足したのが「カラス対策プロジェクト」である。
「異常に増殖したカラスの生態系を正常に−ゴミ対策と捕獲を中心とした取り組み−」

画像提供:東京都 |
プロジェクトの目的は異常に増殖したカラスの生態系を正常に戻すことであり、そのために「ゴミ対策」と「カラスの捕獲」を中心とした取り組みが行われることとなった。
「ゴミ対策」とは、ゴミの夜間収集や戸別収集といった「ゴミ収集方法の改善」や、防鳥ネットの利用拡大などを、区市町村等に対して働きかけていくというものである。
しかし「ゴミ対策」だけでは、カラスがエサを求めて他の地域に移動するだけに終わるという可能性が高い。そこで捕獲が必要になるのである。
捕獲は、年間を通しての「トラップによる捕獲」と、繁殖期に実施する「巣の撤去による捕獲」が中心となっている。
今後も引き続き2002年(平成14年)度から3年程度に渡って、「カラスの生息数の調査」「ゴミ対策の促進」「捕獲トラップの設置」「都施設などにおける巣の撤去」などが行われていく。
しかしこのような問題は決して行政の取り組みだけで解決できるものではない。我々都民はカラス増加の最大の要因が「都民の出す生ゴミ」であることを忘れてはいけない。実際に被害にあったときにだけ苦情を言い、行政の取り組みには協力しないという姿勢ではこのような問題は解決しないのだ。東京都ではカラス問題の解決のために以下の3点に対する都民の協力を求めている。
1 ゴミの出し方を徹底する(ネットや容器の使用など)。
2 生ゴミの量を減らす。
3 カラスにエサをやらない。
行政は行政として、そして都民は都民として、互いにできる範囲で協力し合い、問題解決に歩み寄らなければならない。このプロジェクトは、カラスの生態系を戻すだけでなく、行政と都民のかかわりかたを本来的なものに立ち返らせるための刺激策でもある。
「3種類のカラス料理、一番おいしいのは?」

画像提供:MXTV |
ちなみに石原の「カラスのミートパイを東京名物として売り出したらどうか」という発言により、自身も出演している「TOKYO BOY」(MXTV)では、実際にカラスの食材化を検証することになった。
この石原の発言はイギリスの小説家ディケンズの有名な作品の中にある「カラスの肉で作ったパイは美味」という一文に端を発している。
結果的に「唐揚げ」「黒コショウ炒め」「ミートパイ」という3種類のカラス料理を食することになった石原だが、中でも「カラスのミートパイ」が最も美味だったようである。
詳細はこちらから
「カラス対策プロジェクト」ホームページ
http://www.kankyo.metro.tokyo.jp/sizenhogo/karasu/index.htm

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