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「定例会見で明らかにされた北朝鮮への食料支援」
外務省認可の公益法人「日本外交協会」(以下、外交協会)が北朝鮮への食糧支援を実施した。2002年(平成14年)11月26日のことである。
拉致問題が白日の下に晒され、日朝交渉が暗礁に乗り上げている最中に行われたこの愚行は、同月29日に石原が定例会見で明らかにしたことにより波紋を広げた。
石原は会見の中で「拉致問題で国民が怒り心頭に発して、あの国は何なんだという最中に(食糧を)送ったのはどういう神経なのか。国会でも問題にしてもらいたい」と厳しく批判。小泉首相も「その協会はおかしい。よく調査したい」と記者団に語っていた。
「都民の税金で購入した備蓄米が北朝鮮へ」
東京都には都民の税金で購入した非常用備蓄食料が保存されている。これらの食料は保証期限である5年を過ぎると、東京善意銀行や外交協会など人道支援を行う団体に寄付したり、廃棄処分にしている。都は「人道上の援助に用いたい」という外交協会の要請に応え、12年度と13年度で計アルファ化米約50万食を寄付した。今回の北朝鮮への食料支援には、この内の1万食余りが含まれていたのである。
北朝鮮への支援物資は飢餓状態の一般民衆に渡される前に、朝鮮労働党や政府によって中間収奪され、軍や党高官への配給に回される実態が指摘されている。
外交協会は北朝鮮への食料譲渡後の追跡調査はしていない。これでは今回の1万食だけでなく都が12年度と13年度で寄付した50万食の行方もわかったものではない。
「都の提供した食料を北朝鮮に送らないよう要請」
石原が会見したその日に、東京都は外交協会に対して、都が寄付し、現在も倉庫に残っている食料について再び北朝鮮に送らないよう要請した。外交協会は、今後、都から提供された非常食は北朝鮮には送らないという。
「アルファ米は軍事用として開発された」
ちなみにアルファ化米とは、米を加工して、含まれる澱粉を消化しやすいアルファ澱粉としたもので、第二次世界大戦中、日本軍の携帯食として開発された歴史を持つ。
北朝鮮に送られた東京都のアルファ化米の一つを紹介すると、災害救助用の「山菜おこわ」であり、透明な袋に50食分の米が入っている。
そこに「山菜の具」を入れ、お湯または水を注ぐ。熱湯の場合は約20分、水の場合は約60分で炊飯可能。しゃもじと「弁当容器」も1ケースあたり50食分が付いている。
このようにアルファ米は軍事用携帯食として格好のものでもある。


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