1 約200篇の小説作品より48篇を石原慎太郎自ら精選した、初の本格的自選作品集
2 各巻に解説、著者の特別エッセイを収録。最終巻には年譜・作品目録と著者目録を付した。
3 スタイリッシュな装丁。各巻に、石原慎太郎のエスキースを口絵として収めた。

定価 5985円(本体+税)

発売元 文藝春秋 http://www.bunshun.co.jp/

私の人間への興味はつまるところ人間の生と死に集約される。
いい換えれば人間の「存在」なるものへの尽きない興味ということだ。
どうすれば人間は自分が生きて死ぬということを、
つまり己の人生を味わいつくすことが出来るのだろうか。
それを考えると、退屈に生きているなどということなど出来はしまい。

第一巻 刃鋼
願って得るより、奪って獲れ! 死からの護符を持つ少年の成長を描く長篇ハードボイルド。

『収録作品』 刃鋼

解説・北方謙三

第二巻 化石の森
「嫌悪」の感情から、愛人と共謀して男を毒殺する医学生。彼の魂に救済は訪れるのか?
『収録作品』 化石の森

解説・斉藤環

第三巻 亀裂/死の博物誌
時代の寵児としての自画像的な長篇と、死をめぐる万華鏡のような短篇連作。初期の秀作。

『収録作品』 亀裂/死の博物誌

解説・坂本忠雄

第四巻 星と舵/風についての記憶
太平洋横断ヨットレース体験の結晶「星と舵」。海の仲間たちの後日譚「風についての記憶」。

『収録作品』 星と舵/風についての記憶

解説・高樹のぶ子

第五巻 行為と死/暗殺の壁画
スエズ動乱、少年ライフル魔、アキノ暗殺。過酷な現実に立ち向かう男の人生を描く三作品。

『収録作品』 行為と死/嫌悪の狙撃者/暗殺の壁画

解説・西木正明

第六巻 光より速きわれら/秘祭
完璧に肉体を統御したとき、彼らは天上の音楽を聞く。肉体感覚の極を追求する精髄四作。

『収録作品』 光より速きわれら/秘祭/聖餐/肉体の天使

解説・河野多恵子

第七巻 生還/弟
おーい裕さん、お前はいま、どこで何をしてるんだ! 病との闘い、家族の絆が胸をうつ近作三篇。

『収録作品』 生還/弟/僕は結婚しない

解説・関川夏央

第八巻 わが人生の時の時
作家の人生を不意打ちにした「時の時」。運命の不思議を鮮やかに結晶させる二つの掌篇集。
『収録作品』 わが人生の時の時/わが人生の時の会話

解説・宮本輝

第九巻 短篇集T 太陽の季節/完全な遊戯
衝撃の芥川賞受賞作「太陽の季節」はじめ、純粋行為の可能性を追求する初期短篇十五。篇

『収録作品』 灰色の教室/太陽の季節/冷たい顔/処刑の部屋/ヨットと少年/北壁
/透きとおった時間/男だけ/若い獣/完全な遊戯/乾いた花/鱶女/ファンキー・ジャンプ/十八歳/密航

解説・入江隆則

第十巻 短篇集U 遭難者
成熟した筆致が冴える一九六〇年代以降の短篇十五篇。年譜・作品目録、著者目録併録

『収録作品』閉ざされた部屋/貧しい海/水際の塑像/野生の庭/待伏せ/鎖のついた梯子/公人/きょうだい/ある行為者の回想/遭難者/山からの声/海からの声/空からの声/生き残りの水兵/

解説・福田和也

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